PTAっていう組織を色々な側面から整理してみた

PTAっていう組織を色々な側面から整理してみた

ちょっとXの方で「PTA非会員」という言葉から思考が進んでいったのですが、そもそものPTAってどんな組織なの?というのがわかりにくいんじゃないのかなと思ってきたので、まとめてみました。

間違っている部分もあるんじゃないかなと思っているので、個人的見解です。

ボランティア組織かどうか?

まず、混乱し始めた理由は「PTAはボランティア組織ではない」という意見が出たことなんです。

個人的にPTAって「ボランティア組織じゃないの?」と思っていたので、まずは頭を整理しようと。

「ボランティア」の対義語は「利益を追求」という感じになるんですね。細かくいうと「社会奉仕(社会をよりよく変えつつも利益を追求しない)」と「利益追求(活動を通してより多くの利益を追求する)」という感じかなと。有償ボランティアも給与という利益を得てはいるものの、社会をより良くしようとして、多くの給与を求めない(生活できるレベルで留めてる)という点では、ボランティアになるのではないかと思っています。

この対比の括りで言うとPTAはボランティア団体ではないかなと思うのです。

社会教育団体って難しい

「社会教育団体」って言葉を知っている人は個人的に少ないと思っているんですけど、PTAの課題などを議論するときにいつも出てくるんですよね。出てくる度にしっくり来なかったりしているのですが。

社会教育とは学校や家庭以外の社会で行われる教育です。学校の教育課程として行われる教育活動を除き、主として青少年や成人に対して行われる組織的な教育活動を指します。

社会教育法(昭和二十四年法律第二百七号)(抄)第三章 社会教育関係団体

ちょっと上記は引用先というわけではないのですが、社会教育をするところを社会教育関連団体というらしいのですが、PTAって、この教育活動を主とするところだっけ?となってしまうんですよね。もちろん、部分的にその要素がある時もあるのですが、今のご時世や実際の活動において、それがメインだろうかと。

多分、一昔前だと家族の形が一定というかイメージが標準化されていて(1家族4人みたいな)、でも今って家族の形って、めっちゃ多種多様になっていますよね。それを教育するって、なんというか上から目線というか、そもそも多種多様にあって、暴力的なDVとか違法性とか子どもの人権を無視しているとか無ければいいんじゃないのかなと思ったりしまうわけです。

ただ、保護者が集まって、子どもの人権の話とかすることもあるので、社会教育関連団体の部分もあると思うので、そういう点では社会教育関連団体なのかなと思うところもあります。

ただ、この区分けって、「学校教育」か「社会教育団体」かという区分けであって、ボランティアかそうではないかという区分とは別の区分けではないかなと個人的に思っています。

そういう点ではPTAは社会教育団体の枠に入るんだろうなと思うわけです。

まあ、そもそも昭和 24 年に制定された現行の社会教育法が今では通用しなくなっているよなという話な気もしてきました。。。

市民活動団体ではあるよな

そして、「ボランティア団体ではなくて、市民活動団体だよね」っていう話もあったのですが、市民活動団体って、個人的に市民サークル活動的なイメージがあったのですが、少し趣が違うようでした。

市民活動団体とは市民による、地域の課題を解決する活動をする組織のことを指します。

市民活動団体とは いちのせき市民活動センター

ということなので NPO とかも入るんですけど、市民活動団体の対局にいる組織は「国や大企業」になるようです。

そういう点ではPTAは市民活動団体と言えるだろうなと思うわけです。

今回の考察等に関して個人的な結論

えっと、先に言っておきますが、個人的な考察の結果です。「そこは違うよ」とか言われることがあるだろうなとは考えた上での現時点でのPTAという組織は以下のように考えたらいいのかなと思います。

  • PTA とは利益を追求はしないので、ボランティア団体と言える。
  • PTA とは人権等の情報共有をするので、社会教育関連団体と言える。
  • PTA とは市民が(学校などの)地域の課題を解決する活動をする市民活動団体と言える。

てな感じで捉えています。

まあ、もちろん、強制加入ではない任意団体であることは大前提ですけどね。

上記の3つを兼ねているから強制加入が正しいなどは一切思っていませんので、それは悪しからず。